鏡 五枚目

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更新日 2013-08-17 | 作成日 2008-04-13

鏡の中の自分

交錯する理想と現実

「地球、その限界」

人間は地球に住むには数が増えすぎました。
ゆっくりと煮殺されるカエルのように終局の足音が近付いているのをどれだけの人が感じているのでしょうか。

貴方には現実が見えていますか? 

Myself5.JPG皆さん、こんな言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

環境問題、地球温暖化、オゾンホール等々・・・。

ニュースを見ていればこういった言葉はほぼ毎日耳にすることが出来ます。

どの問題もこのまま行けばどれほどの影響が出るのか、推測はされていますが実際のところは未知数です。

これらの問題に深く携わっている人たち、例えばオゾンホールの問題だとフロンガスがその主たる原因ですが、これに変わるものを探している化学者や企業の開発者の方々は詳しいことを知っているので比較的問題意識というものを持っていると思います。

しかし、そうでない私たち一般人はどうでしょうか?

何となく問題になっていて、将来の地球環境に悪影響を与えそうだなぁ~ぐらいの意識の人が多いのではないでしょうか?

要するに、ニュースなどで手に入れた知識により、悪いことは分かっているが差し迫って特に何をするでもないといったところです。

森林伐採が問題になっているのは知っていても電車の中で読む雑誌は買うし、会社ではコピーを撮りまくる。

ゴミ問題のことを知っていても特に分別するわけでもなくそのままゴミを出す。

水不足がニュースで流れていても歯を磨くときは水を出しっぱなし。

フロンガスが問題になっていても便利なスプレー類は使ってしまう。(代替フロンも比較的影響が少ないだけでやはりオゾン層を破壊することに代わりはありません)

自分たちの老後、または子供達の時代に悪影響が出ることを知識として知っていても、対岸の火事みたいな心境なのではないでしょうか?

 

そうじゃない人も居ます。

例えば、地球温暖化の主原因とされている二酸化炭素。

これの排出量を減らすためにガスではなく、電気を使用しようとしたりする人です。

テレビの宣伝でもやっていますよね?

「電気はクリーンなエネルギーです」

とか。

じゃあ、少しでも地球に優しいように・・・と、ガスから電気に切り替えたりするわけです。

その、少しでもいいと思ったことを実行しようとする行動力には感服致しますが、残念ながらこの例の場合は無意味です。

その元々の電気を作っているのが(だいたい今の段階で)半分が火力発電、もう半分が原子力といったところではないでしょうか?(かなり丼勘定です)

100%原子力発電であれば、家庭で電気を使うことはかなり二酸化炭素削減には役に立つでしょう。

まあ、この場合廃棄物処理という別の問題が浮上してくるわけですが・・・。

火力発電に使っているのは確か重油でしたかね?良く覚えてはいないんですけど、まあ、何かを燃やしているのは確かです。

つまり、電気は確かにクリーンなエネルギーですけど、それを作っている段階がクリーンではないという・・・。

こういった落とし穴は結構ありますよ?私が知っているだけでも。

 

一応、大まかに分けてふたつのタイプの人間についてお話ししましたけど、じゃあ、結局何が言いたいかというと・・・

一つ目のタイプの方にはもうちょっと環境問題なり、ゴミ問題なりに関心を持って、出来れば行動してもいいんではないでしょうか?ということです。

特に若い方達、遠い未来のことだとしても他人事ではないんですから。

そしてもう一つのタイプの方には正しい知識を持って、正しい目で物事を見れるようにして下さいということです。

いいと思ってやっていたのに実は逆効果だった等ということになったら目も当てられないですからねぇ。

 

「でも、私一人がやっても効果はないんじゃないの?」

と思っている人、世界中の一人一人が同じ事を考えてそう思っていると思います(笑)

そして、「個人や各家庭で努力してもたかが知れている。まず、工業的な分野の方で努力した方が効果が大きい!」

と思った人、貴方は鋭いです。

でも、企業は基本的に営利目的でしか動きません。

ではどうするかというと、結局消費者の意識を変えるしかないんです。

つまり、環境に悪いものを買わないようにすると、企業はそのままでは生きていけないですから環境に優しいものを作ろうとする。

此処で初めて動き始めるんですよ、産業界は。(今、世界は丁度この段階ではないでしょうか?)

しかし、此処で気を付けなくてはなりません。

企業に踊らされないように正しい目を持つことが大切です。

でないと、先述の例のように成り兼ねません。

 

それから、地球環境問題の様に広範囲のことを考える場合、日本の中だけの話をしていても話になりません。

今ならハイブリッドカーがありますし、燃料電池車や水素自動車なんてのも開発が進められています。

日本の車が全部ハイブリッドカーになっても、お隣の中国でガソリン車が走っていては何にもなりませんからねぇ・・・(向こうは人口13~14億人ですよ?)

この場合、資金援助や技術協力などのことも考えなければならないでしょう。

 

どうでしょう?

皆さん(私自身も含めて)結構、出来てないなぁと思い当たる節が多かったのではないでしょうか?

残念ながら地球は有限の世界です。

資源にしても環境にしても限り、限界というものがあります。

飢餓・人口爆発・森林破壊・オゾンホール・ゴミ問題・地球温暖化・異常気象・環境ホルモン・etc.etc.・・・・・

毎日耳にする警鐘達・・・貴方には本当にこの破滅へのプレリュードが聞こえているのでしょうか?
 
 
 

 

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